私たちの体につく脂肪、知っている方も多いかもしれませんが、脂肪は2種類あります。
内臓脂肪と皮下脂肪です。今回は、皮下脂肪と内臓脂肪の違いや見分け方、落とし方の違いについてわかりやすく解説していきたいと思います。
脂肪とは
脂肪とは、簡単に言い換えると油です。油というと液体をイメージするかと思いますが、その油が固体化したのが脂肪とイメージして頂けるとわかりやすいかと思います。
脂肪は、人にとってエネルギー源であり、カロリーに置き換えると、1グラムあたり約9キロカロリーになるそうです。なので、体重70キロで体脂肪率が20パーセントの人は、14キロ脂肪があるので、12万6000カロリーで、成人男性の約2か月分のエネルギーがあることになりますね。
人の体についている脂肪には、2種類あり、内臓脂肪と皮下脂肪です。
内臓脂肪とは
内臓脂肪とは、その名の通り、内臓、腸や胃、肝臓の周りにつく脂肪のことです。つまり、お腹周りにしか付かず、腕や脚についている脂肪は内臓脂肪ではないということですね。
内臓脂肪は、内臓、つまり臓器の位置を正常に保ち、衝撃から内臓を守るクッションのような役割をしているそうです。
一般的に、女性よりも男性の方が内臓脂肪が多くついている割合が多いそうです。
皮下脂肪とは
皮下脂肪とは、皮膚と筋肉の間につく脂肪のことです。なので、顔や腕、お腹や脚など、ほぼ全身につく脂肪です。
皮下脂肪は、寒さなどから身を守る保温のような役割や、内臓脂肪と同じように衝撃から身を守るクッションのような役割をしているそうです。
皮下脂肪は、内臓脂肪と逆で、女性の方が付きやすいと言われています。
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内臓脂肪と皮下脂肪の見分け方
内臓脂肪と皮下脂肪の見分け方は、まず、先ほど説明したように内臓はお腹にしかないので、それ以外の場所についている脂肪は皮下脂肪です。
お腹周りの脂肪の見分け方は、脂肪をつまめるかどうかですね。内臓脂肪は、内臓の周り、つまり筋肉よりも中についているので、つまめません。一方、皮下脂肪は皮膚の下についているので、簡単につまむことができます。
また、見た目も、皮下脂肪の方が垂れてみえると思います。内臓脂肪は逆にどちらかというと張って見えます。最近では、内臓脂肪を量れる体重計なども多くある為、そちらも参考になるかと思います。値段はピンキリで、3千円くらいのものから、高い物だと数万円するものもありました。
内臓脂肪の落とし方
内臓脂肪がつく原因は、食べ物、つまり食生活による影響が大きいと言われています。最初に説明したように、脂肪は油なので、脂質が多い食べ物、揚げ物や脂っこい物を食べすぎるとつきやすいと言われています。
また、お酒による影響もあるようで、よくビール腹と言われる人たちをみると、お腹だけがポッコリ出ていますよね。つまりそういった食生活を改善することが、内臓脂肪を落とす上では大事だと思います。
あとは運動ですね。筋トレよりも有酸素運動の方が効果的だそうで、有酸素運動は20分以上することで脂肪がよく燃焼し始めるようで、あまり長い時間の有酸素運動は効果がそれほど伸びないと言われているので、毎日30分程度のジョギングが丁度良いといわれていますね。
内臓脂肪は付きやすく、落ちやすい脂肪と言われているので、お酒や脂質の多い食物の摂取を減らし、毎日30分程度の有酸素運動をしていれば、個人差はありますが、比較的短期間で内臓脂肪を落とせると思います。
皮下脂肪の落とし方
皮下脂肪が付きやすい原因は、カロリーの取りすぎと運動不足だと言われています。また、女性の方が付きやすいということで、女性ホルモンによる影響もあるのではと思います。
つまり、まず自身に必要なエネルギー量、つまり1日当たりの摂取カロリーを超えないように気を付けることが必要です。
とはいっても、先ほど説明したように、皮下脂肪には、体温の維持や、衝撃から身を守るクッションの役割があります。ですが、この機能は筋肉にも同じような役割があります。
ということは、皮下脂肪を落とすには、筋肉をある程度付けたほうがよいです。なので有酸素運動も大事ですが、皮下脂肪が付いている部位の筋トレを行った方がよいです。
ですが、筋肉というのはなかなか付くものではありません。また皮下脂肪も付きにくく落ちにくい脂肪、内臓脂肪は通常預金、皮下脂肪は定期預金などと言われたりしています。
なので、1日の摂取カロリーを超えないようにすることと筋トレをコツコツとしていくことが皮下脂肪を落とすには大事だと思います。
まとめ
内臓脂肪は、糖尿病や心筋梗塞、がんなどの原因などと言われており、皮下脂肪も付きすぎると膝などの関節に悪影響がでたりしてくると言われていますが、それと逆に、内臓脂肪、皮下脂肪ともに体の中での役割がある為、無くてよいものではなく、ある程度は、ないといけないものです。
過度に脂肪を落とすことは体に良くないので、気を付けるようにしましょう。
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